美容専門学校で学び国家試験受験
美容専門学校で学び国家試験受験
美容師になるためには、美容専門学校で学んでから美容師国家試験を受け、美容師免許を得なければなりません。公的機関が指定した法人によって実施され、この法人が定めた受験地で学科と実技ともに年2回行われています。学科と実技が同一日に行われるのではなく、学科は3月と9月に実技は1月と8月に実施され、両方に合格しなければ美容師免許は取得できません。
試験を受けるには美容専門学校で昼間または夜間で2年間、通信課程であれば3年以上の修学が必要で、定められた学科と技能を修めた場合に受験資格を得ることが可能です。学科と実技の両方を受験してどちらか一方のみ合格した場合、申請すれば次回の試験に限って合格した方の試験が免除されます。
採点基準や項目は決まっていて、学科では関係する法規や制度、衛生管理や美容理論などが問われます。実技になるとカッティングとワインディング、用具類の衛生と取り扱い方が問われることになります。
筆記試験の合格基準は50問中60%以上の正解率で、なおかつ関係法規などのすべての課目において無得点がないことです。実技試験の合格基準は衛生上の取り扱い試験の減点が30点以下で、カッティングの原点が40点以下、さらにオールウェーブセッティングの原点が50点以下でなければなりません。
美容専門学校で取得できる資格はどんなものがあるのか
美容専門学校でとれる資格と言って真っ先に思い浮かべるものは、まず美容師免許でしょう。美容師として活動していく為に無くてはならないものであり、一定の知識や技術がある事の証明になります。合格後は美容師名簿に名前が登録され、免許が発行されるので受け取ることができます。その他は認定エステティシャンやネイリスト、アロマアドバイザーなども専門学校で取得する事が可能です。
また、専門学校の授業では直接美容には関係しないような事も学ぶことができます。将来美容系の店舗に就職して働く事になった際に、総合的な面で役に立つように色彩や着付け、接客についても学ぶことができるでしょう。そのためカラー・コーディネーターや色彩コーディネーター、着物講師やサービス接遇なども学校で取得する事ができます。受ける授業や学ぶ課目によって取得できるものが変わってくることがあるため、美容専門学校に入学する時にとりたい資格がある場合は事前にしっかりと調べておく必要があります。